青苔寺TOPへ
お知らせお知らせ お寺紹介お寺紹介おはなしおはなし 墓地墓地
 視覚的青苔寺視覚的青苔寺 リンクリンク お問合せお問合せ・アクセス
 サイトマップサイトマップ
Home>精進料理>よめ菜
 
青苔寺では御法事等の精進料理はいつでも、予算に応じた料理を致します。


 今月の精進料理

「よめ菜」 漢名:鶏児腸  古名:うはき
早春に出る若芽は春菊のような軽い香があり、 秋には薄紫色で菊形のかわいい花が楽しめます。 『万葉集』には「うはき」とあり、野甘菊とよく似ていて、 ともに野菊と呼ばれています。

田のへりなど、やや湿った土地に好んで自生する多年草の植物で、特に早春に出た若芽は、春菊のような軽い香があり、秋には茎頂部に薄紫色で菊形のかわいい花が楽しめます。

よめ菜のあえもの
くるみあえ(右上)・からしあえ(左下)・レモンあえ(右下)・梅肉あえ(中)・辛子酢味噌あえ(左上)

漢名は「鶏児腸」。古名は「うはき」といいます。「万葉集」に『春日野に煙立つ見ゆをとらめし、春野のうはき摘みて煮らしも』とあります。よめ菜は野甘菊と葉も花もよく似ていますが、果実は野甘菊の方が痩果で、4~6mm位の長い冠毛があり、よめ菜と区別できます。ともに、野菊と呼んでいるどちらもかわいい花です。

こんなお話があります。 明恵上人はある時、道端のすみれに手を合わせ、涙をぽろぽろとこぼされたという事です。お弟子が「何を見ておられるのですか?何故に泣いておられるのですか?」とお尋ねすると、お上人様は、

「この花をごらん、何と可憐なものではないか!誰がこれを咲かせたのだろうね!このかわいい姿はどなたが、こしらえたんでしょう?この美しい色は誰が染めたんだろうね?・・・ 『この一茎草の花、不可思議、不可説、不可商量なり』。 ・・・この草花一輪でさえも、われわれ人間の知恵では理解する事ができないじゃないか、何とこのままが、み仏のお姿じゃないか!」

とおっしゃって、しばしの間、涙を浮かべながらすみれの花をじっと拝まれたという事です。 明恵上人は、自分がすみれであり、すみれが自分であり、すみれも自分も仏でありましょう。と感動なされたのでしょう。

お料理もこの心になりまして、はじめて物の大切さに目覚め、よめ菜一茎草の美しさに心を打たれ、感動を覚えるものです。あまりにも可憐な若芽のすがすがしい姿に、ふと明恵上人の事を思い出しました。

よめ菜はビタミンA効力、カロチンが最も多く、ビタミンCも含まれています。こうした野草は、殆どのものがカリウム、カルシウム、ナトリウム、リン、鉄分といった無機質を多く含んでおります。今日私たちの食生活の中で、一番不足しているものが、こうした野草、山菜の中に多く含まれている事を心にとめておきたいものです。 よめ菜は、毒虫に指された時に、茎や葉をすりつぶしてつけるとよく効きます。また、利尿、腫物、風邪薬、悪瘡などの時に、よめ菜の陰干しを煎じて服用しますとよく効きます。
「よめ菜のあえもの」......................

【材料】よめ菜、塩、くるみあえ(くるみ・醤油)、辛子あえ(胡麻・練り辛子・醤油) レモンあえ(レモン・生椎茸・醤油)、梅肉あえ(生椎茸・梅肉)辛子酢味噌あえ(酢・味噌・辛子)

よめ菜は熱湯に塩を落として、色よく茹で、冷水に浸してアク抜きします。

○「くるみあえ」は、くるみをすり鉢でよくすり、醤油で調味してあえます。

○「からしあえ」は、胡麻をよくすり、練り辛子と醤油で調味します。

○「レモンあえ」は、生椎茸をサラダ油で焼き、千切りにしてよめ菜と混ぜ合 わせレモン汁と醤油で調味します。

○「梅肉あえ」 は、アミ焼きの椎茸を千切りにして、よめ菜と一緒に梅肉で合えます。

○「辛子酢味噌あえ」は、酢味噌に練り辛子を加え、よく混ぜ合わせてよめ菜を合えます。

よめ菜とそば粒の雑炊

「よめ菜とそば粒の雑炊」

【材料】
よめ菜、だし汁、そば粒、淡口醤油、塩
そば粒は、だし汁で柔らかになるまで煮込み、淡口醤油、塩で調味し、茹でたよめ菜を切り込んで、火からおろします。
-金丸宗哲[著] 「和尚の健康精進料理」・平河出版社-
Home
Copyright (C) 2003 Seitaiji. All rights Reserved.